【年収推移グラフ公開】初任給360万→10年で1200万|職務経歴と3回の転職の棚卸し

【年収推移グラフ公開】初任給360万→10年で1200万|職務経歴と3回の転職の棚卸し
OUTLINE

はじめに|なぜこの話を書くのか

会社で産前産後休業、育児休業を取得し、改めて復帰した後の自分のキャリアプランを考えるようになりました。

  • いつまで今の会社で働くのかな?
  • 子育てをするのに貯金は足りるかな?
  • もう1人子どもが欲しいと思った時、育てられる経済的な余裕はあるかな?

考え始めると色んな疑問が出てきて、ひとつひとつにしっかりとした答えが出せない自分がいました。
そこで、このタイミングで自分の今までのキャリアや持っている資産を棚卸ししてみようと思い立ち、このブログを書いています。

実は私、まだ10年そこらの社会人歴なのですが、3度の転職を経験しています。社会人初年度の年収は390万円程度だったのですが、今回産休育休を頂く前に1200万円を超えました
この記事でも振り返りますが、「して良かった転職」「後悔している転職」どちらもあり、今後は自分の経験も生かしてなるべく後悔のないキャリア選択をしていきたいと考えています。そのためにも、改めて自分のした3度の転職について振り返り、自分が何を大事にしているのかまとめてみることにしました。年収の推移もグラフでまとめています

このブログが同じように家族を持ってからのキャリアに悩まれている方、また以前の私のようにいつかは子どもを持ちたいと思いながらも20代でキャリアに迷っている方、どなたかの参考になればうれしいです。

職務経歴と転職の理由

まずは、私の職務経歴と転職検討理由を表で整理してみました。
職歴に関して、業種としては共通してインターネット業界、職種は色々と変化がありますが、新規事業や新規組織での企画職を主に経験しています。表中の転職検討理由は、かなりざっくばらんに記載してみましたがこの後補足します。

会社役職・役割在籍期間転職検討理由
1社目:C社
webベンチャー
新規事業開発
/マーケティング
1年半評価制度への不信感
部長⇀先輩へのいじめ
2社目:S社
大手広告企業
チームリーダー
/マーケティング
3年先輩からの引き抜き
(職場には満足)
3社目:M社
webベンチャー
新規事業開発半年経営陣への不信感
4社目:G社
大手インターネット企業
組織長・マネージャー
/経営企画
5年~
*在籍中
簡易な職務経歴

1社目:ベンチャーに新卒入社した理由

新卒時の就職活動について、実は私は大学時代のサークル活動にのめり込みすぎていて全くまじめに就職活動をしていませんでした。早く就職活動を終えてサークル活動に精を出したい一心で、早々に内々定を出してくれたC社に即決してしまったのが正直なところです。

今考えてみれば、この時の就職活動にもっと真剣に取り組むべきでした。私たちが仕事に費やす時間というのはとても長く、一般的には週5日、定時で業務を終えるとしても7~8時間の時間を使います。自分の持っているそれだけのリソースを投資する先を決めるのが、就職活動です
しかも、新卒入社の会社で得るスキルや収入は、その後のキャリアの基準になります。その次のキャリアも会社員として働くのであれば、現職でのスキルを利用して現職の給与を基準に転職活動を行うか、第二新卒として前職の経験を考慮せず転職するか、どちらかしかありません。

また、家庭の価値観の影響もありなぜか「お金を稼ぐこと」に対するマイナス感情があり、稼いでもいないうちから「お金で仕事を決めたくない」とさえ思っていました。今も「給与の優先順位が一番」とは思いませんが、心に余裕を持って毎日を丁寧に過ごすために「お金はあった方がいい」と思っています
友人が以前子どもに「お金は自分の価値の分身。人に価値を届けられる人の手元にはたくさん入ってくるけど、大事にしなければどんどん出ていくよ」というようなことを伝えており、思い返すたびにとても素敵な伝え方だなと思います。私も息子には、こういう大切な価値観を教えていきたいです。

2社目:C社から大手広告S社に転職した理由

上記のように、あまり深く考えずに始めてしまった社会人生活、そしてC社。
ベンチャーだからこその自由なワークスタイルで、フレックスや在宅勤務は使い放題でした。そのため、サークル活動の延長で行っていた趣味にも全力投球でき、新規事業部の小さな所帯では珍しかった新卒として先輩たちにかわいがられ、そこそこ楽しい社会人生活を送っていました

ただ、ちょうど1年弱働いたある日、賞与支給の前の評価面談のタイミングで私は転職を決意することになります。
それまで小さなチームの中でしっかりした目標設定を行ったこともなく、その日は突然部長と面談をすることになりました。そこで部長は、「今年のボーナスは10万円ね。新卒ちゃんはまだ特に実績も残してないしみんなほんとはゼロなんだけど、UMOは頑張ってるから10万円!」と笑顔。ちなみに月収の昇給率は約3%。
アサインされた仕事は精一杯やり半期のMVP表彰を受けた直後(この分のインセンティブが10万円だったのか…)、かつ大手企業に就職した大学の同期が自分の何倍もの賞与をもらっている話を聞いていたこともあり、私はここでようやく何も考えずに就職先を決めたことを後悔しました

ちなみに、この会社では表にも記載した「部長⇀先輩へのいじめ」もあったのですが、これはまた長くなってしまうのでまた別の機会に…。

改めて考えると、一番納得がいかなかったのはやはり自分の年収が低く、これからの上り幅も小さいと感じてしまったことだと思います。もちろん新卒時点の私の能力もマインドも知れたものなのですが、とはいえ当時の自分としては懸命に成果を出してMVP表彰を受けたつもりでした。
このままいくと、毎期MVPを取ったとしても年収の上り幅は2~3%。例えば年収1,000万円に達するためには30年以上かかり50歳でようやく到達する計算です。そこでようやく、私は社会人として自分の年収をまじめに考えることになりました。(脳みそは高校時代から完全な理系だったのですが、ある時までその性質を勉強や研究にしか使えていなかったんです)

これを踏まえて、改めてこのような条件で転職先を探し、5人程度の転職エージェントさんにも相談しました。

  • 給与水準が現職よりも高いこと
    入社時のオファー金額が一定以上
  • 人事評価制度が明確なこと
    入社後成果を出せば昇給率に反映される
  • 一般的な仕事の進め方を学べること

そしてこの条件にぴったり当てはまったS社に内定をもらい、無事入社。

転職活動を進めて改めて思い知ったのですが、新卒の就職活動の時点でもう少ししっかりと当事者意識を持って調べていれば、想定年収やその後のキャリアプランは容易に想定できたことでした
例えば、この転職では結局エージェントは使わず企業の採用ページからの応募で採用が決まったのですが、丁寧なエージェントさんはマーケットの状況や私自身の市場価値などを詳細に教えてくれました。また、インターネット上にはopenwork(当時はvorkersだった気がします)などの企業評価サイトもあり、様々な企業に勤める友人に相談すれば友人の数だけ業界の話が分かったりと、情報源は思っていたよりもずっとたくさんありました。

3社目:S社からベンチャーM社へ転職した理由

S社では入社後に大きな想定外はなく、平和な会社員生活を送っていました。私の今のビジネススキルの半分(主に対人コミュニケーションやマーケティングのイロハ)は、この会社で教えてもらったものです。成果に紐づいて評価され、同僚みんなが大学のサークルのようなノリで仲良く、モチベーションを高く保てたのでまた次の成果が産まれる良いサイクルが回っていました。
ただ、3年近く働いて少し業務がマンネリ化してきて、自分がかかわったサービスがちょうどクローズすることが決まったタイミングで、S社を辞めて外資系のベンチャーへ転職した先輩からお誘いをいただきました。

当時の私は現職に大きな不満はなかったのですが、あえて言えばもう少し挑戦したい、何か新しい機会はないかなぁと常に探していました。そんな時に舞い込んだ、IPOを目指す外資系ベンチャーへの誘い。
また、M社からオファーされた年収は現職より高く、賞与(インセンティブ)の仕組みも明確。不安はあったものの、「新しい環境で挑戦したい」気持ちが先走ってしまい、他の企業と比較することもなく転職してしまいました

4社目:M社から現職の大手インターネットG社へ転職した理由

先輩のお誘いで考えなしに転職したM社、実は中身がぐちゃぐちゃでした
ベンチャーとはいえ、重要な法令対応が2年以上ほったらかしにされていたり、毎年の売上目標は資金集めのための夢物語で実態と乖離していたり(通常は、資金調達用の財務目標を各部署の実務目標に落とし込む戦略策定をするものですが、この会社ではそのような機能は崩壊していました)。

みんな一生懸命にビジネスをよくしようと働いてその状況ならまだ良かったのですが、社員は諦めモードIPOを目指していると聞いていたのですが、先輩社員は口をそろえて「無理だよ!」と言っているという、なかなかハードな環境でした。

プロダクトの個別具体的な話になってしまうのであまり詳細には書けないのですが、とにかく「実際には売れる状況にない商品を、昨年の5倍以上売らなければ目標が達成できない」など矛盾が多く、それを解決しようとしても経営幹部にも周囲にも煙たがられる、という状況が一番つらかったです
収入には満足していても、仕事がこんなにつらいことってあるんだ…と知りました。やりがいもなくキャリアアップにつながるイメージもなく、仕事に行きたくない気持ちになったのは、M社が初めてでした。

ここで、私は転職後半年でまた新たな転職活動を始めることになります
在職たった半年での転職は、いばらの道です。どう考えても「何かあった」ということなので…。私はこの時、社会人歴約5年で3社を経験している、「ちょっと怪しい人」だったと思います。この時の転職活動は、今までで一番真面目に情報収集を行い、一番たくさんの企業の選考を受けました

この時に重視したポイントは、下記のとおりです。

  • 人事評価制度が明確なこと
    入社後成果を出せば昇給率に反映される
  • 自分のキャリアアップにつながること
    特に、マネジメントスキルと英語での業務スキルを伸ばしたい
  • 自分の「正しい」と思える仕事のやり方が通じること
    成果を出すには、自分の価値観と大きくズレない環境で働くことが大切だと実感

これを踏まえ最終的に3社の内定をもらい、そのうちの1社であるG社を選択。
前向きな転職ではなかったこともあり、この転職活動は精神的にも一番疲れました。また、入社してからも絶対にここに一定期間在籍して、しっかり結果を出さなければいけない」というプレッシャーを感じていました

幸いなことに、今のG社では色々な仕事の機会をもらうことができ、満足のいく仕事ができています。そして勤続約5年で産休/育休もいただくことになりました。

データで振り返る年収の推移

最後に、自分の年収の推移を振り返ってみます。
データは「ねんきんネット」で確認できる標準報酬月額と賞与金額を使っているので、かなり事実に近い数字が出ていると思います。転職のタイミングも記載しています。

このグラフだと少しわかりづらい部分もあるのですが、私の給与は主に2社目と4社目(現職)の2社で大幅にアップしています。
入社後の昇給幅や勤続年数は私の会社への満足度と比例していて、私は2社目と4社目の会社は好きですし感謝していますが、1社目と3社目はあまり好きではありません。もしも過去に戻れるなら新卒時の就職活動はやり直したいですし、3社目への転職活動は止めたいです。笑

今回改めて年収を振り返ってみて、自分の仕事が評価され給与が上がっていくことは間違いなく私のモチベーションに繋がっているため、復帰後も可能な限り年収を上げ続けていけるよう、今後のキャリア戦略を考えようと思います。

まとめ|大切にしてきたこと・していきたいこと

今回はキャリア戦略に関する記事の1本目として、今までの自分の職務経歴を棚卸してみました
七転八倒の経歴ですが、やり終えてみると忘れかけていたことやなんとなく考えていたけれど言語化したことのなかった内容が多く、自分の脳内が整理される感じがしてすっきり。今はお休みをいただいていますが、復帰後頑張るぞ!というパワーも湧いてきました。

また、今の会社には「組織のマネジメント」「英語でのビジネススキル」を高めたいと思って入社したことも改めて思い出しました。どちらも叶ってはいるのですが、まだまだ奥の深い分野で私はひよっこです。
特に英語のスキルに関しては、まだまだリアルタイムの会話に苦手意識がある状況。復帰後はまず、英語コミュニケーションの瞬発力を高めることをはじめの目標にしようと思います

子どもが産まれて生活が大きく変わり、収入や時間の使い方に関する考え方も私の中で変わってきています。
そんな中でもやっぱり「自分の仕事が誰かの役に立って、それに見合った報酬をいただく」というサイクルは自分の価値を実感する瞬間でもあり、私は仕事をすることが好きだなと思います。子どもという新しく時間を費やしたい対象が増えたからこそ、自分の持っている時間を無駄にせず、大事に使っていきたいです

この記事を読んでいただきありがとうございました。
今後はキャリアに関しても、後悔のない転職の共通点企業の中で年収を上げていくために意識しているポイントなど、まとめていきたいと思います。

【年収推移グラフ公開】初任給360万→10年で1200万|職務経歴と3回の転職の棚卸し

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

この記事をシェアする
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


OUTLINE