赤ちゃんも親もなるべくご機嫌で過ごしたい
赤ちゃんの睡眠に関して、実は産前からたくさん調べて準備してきました。
私は元々本当に寝るのが好きで、「寝かしつけに1時間」「夜泣きで徹夜」という生活ではイライラが止まらない自分が容易に想像できてしまい、なるべくそれを避けたいなと思っていました。息子と笑顔で接するためにも、できることなら寝るのが得意な子になってくれるとうれしいなと。
「寝るのが得意」にも色々あるとは思うのですが、我が家では①ベッドに置いたら自然に入眠できること、②昼も夜も本人が満足するまでしっかり寝続けられることを目指しています。息子はどんどん成長して変化していくので上手くいかないこともたくさんありますが、その時その時の精一杯でできるだけのことはしてみよう!というのが基本スタンスです。
何かを調べる、計画する、実際やってみて調整する、また検証する、という実験みたいなサイクルが性に合っていることもあり、意外と楽しく生活リズム整備に勤しんでいます。
やったことは、大きく分けて2つです。
- 家族で生活リズムを整えること
- 息子の寝室の睡眠環境を整えること
この記事では、家族の生活リズムについて書いています。
上記2点をやってきた、生後4ヶ月時点での息子の現状です。
(生まれ持った気質も大きいのだとは思いますが、)生後1ヶ月半から3分程度の就寝前ルーティンをするとベビーベッドで自然に入眠でき、2ヶ月半で初めての夜通し寝(だいたい19時〜7時ごろ)をしてくれています。正直、本当にありがたいですし、家族の睡眠がうまくいっている日は私や夫の気持ちもとても穏やかです。
そして何より、よく眠れているときは息子が本当にご機嫌。私の場合、子どもを産んで一番つらいなと思ったのが「子どもの泣き声を聞き続けること」だったので、寝ぐずりがなくなると育児の悩みの半分以上がなくなりました。
これからも月齢に応じていろんな悩みが出てくるとは思いますし後天的に変わらない部分もあると思うのですが、私が親として自分で自分の機嫌をとるためにも、変化に応じた試行錯誤は続けていきたいなと思っています。
※この記事は専門家の書いた記事ではなく、我が家の息子の成長記録です。お子さまによっても状況によっても千差万別のお悩みがあると思いますが、あくまでどなたかの「参考」になることを祈って公開します
月齢ごとの一日スケジュール
生後2週間ごろから、赤ちゃんとの生活スケジュールを簡易に作成して、夫と共有した上でお世話をしていました。
赤ちゃんとの生活は全然計画通りにはいかないので、あまりキツキツのスケジュールを引いてしまうと親も疲れてしまいます。ただ、ある程度ルーティンを決めておくと夫との分担もしやすく、行き違いによるモヤモヤも少なかったです。何より、私は完全に赤ちゃん任せで一日を過ごすというのが全く性に合わずソワソワしてしまうタイプだったので、自分で計画を立ててそれを少しずつ調整していくことで育児生活のペースメイクができました。
こちらでは、月齢に関わらず息子とのスケジュールを立てる際ベースにしたポイントをお伝えします。
- 朝起きる時間は固定し、起きたらベランダ日光浴
- 日中の授乳時間は固定し、夜間は起きたら授乳
- 日中は活動時間を目安に昼寝ルーティンをしてベッドイン
- 夜寝る時間は固定し、決まった時間から就寝ルーティンをしてベッドイン
実際のスケジュール、上手くいかなかった時にどう改善して結果どうなったかなど詳細な部分は、長くなってしまうので月齢ごとに別記事にまとめていきますのでよろしければご覧ください。この記事の下部にリンクを貼っています。
朝起きる時間は固定し、起きたらベランダ日光浴
朝起こす時間は生後0か月から2か月頃は7時半、6時半から7時くらいに目が開くことが増え体力がついてきたなと感じた3か月からは7時にしています。最終的に私が復職すると6時半頃に起きる生活になる予定です。
6時以降でこの時間よりも早く起きた場合は、ご機嫌ならモニターで見守り、泣いている場合は少し早めに朝一番の授乳をしています。6時より前に起きた場合は、私にとっては早すぎる時間だったので、夜中起きた時と同様に授乳後再度ベッドに寝かせていました。
ただ、5時台に起きた時はホルモンの影響もあるのか、授乳後スムーズに寝付けないことも。この時は、ミルクは十分か?おむつは綺麗か?を確認の上、私は自分の寝室で身体を休めつつベビーモニターで様子を見ながらウトウトしていました。
そして朝起きると、1時間以内を目安に15分間ほどベランダで日光浴をしています。
太陽の光の刺激を目が感じて脳に伝わると、セロトニンというホルモンが分泌されるそうです。このセロトニンは夜に睡眠ホルモンとも呼ばれているメラトニンの材料になり、夜に向けてメラトニンの分泌量が増えていきます。これによって、夜になると自然に眠気がやってきて質の良い睡眠がとれるという仕組み。赤ちゃんははじめ上手に寝ることができないので、ホルモンの力をフル活用して夜のぐっすり睡眠を促すことを意識していました。
起きてからの順番は細かく決めておらず、お腹が空いていそうであれば先にミルク、空いていなさそうなら先に日光浴、他に急ぎでやりたいことがある時は少しメリーで遊んでから日光浴、など、適当です。我が家のベランダは雨が降りこみにくいので雨の日もやっていますが、時間は短くしてその後少し窓際にいてもらったりもしています。
ちなみに日光浴中ずっと抱っこだとしんどいので、ベランダにキャンプ用の簡易チェアを置いてお腹の上に息子を載せています。クローゼットに眠っていたCAINZの「持ち運びに便利なリラックスチェア」が、このために作られたの?というくらいピッタリなので良かったら検索してみてください。
日中の授乳時間は固定し、夜間は起きたら授乳
我が家は離乳食の量が増えてミルクの必要な量が自然に減るまでは、日中は基本3時間ごとの授乳で固定する方針です。起床時間が初めの授乳で、そこから3時間刻みで授乳し、夜の就寝前のみ変則で1回分をお風呂前後に分けて飲んでいます。ぐずって早めにミルクをあげたいときや、よく寝ていて起こすのがかわいそうに思うときもあるので、前後30分程度のズレは許容です。
また夜間は、新生児期は時間を決めて3時間ごと。1か月検診で成長が順調なことを確認した後は、起きたら授乳にしています。
日中の授乳間隔について、「新生児期は3時間おきで徐々に間隔を空けていく」というやり方もあると思うのですが、我が家では2つの理由で昼間の3時間ごと授乳を続けています。
1つ目の理由は、昼起きて夜寝るという大人の生活リズムに近づけていくために昼間にたくさん飲めるように練習していきたかったから。昼夜ずっと同じリズムで飲み続けるのではなく、昼間はしっかり飲んで足りない分を夜に飲むというサイクルを目指しています。息子の場合、生後0か月の3回(23時、2時、5時)から1か月で1-2回、2か月以降0-1回と、徐々に夜間授乳の回数が減っていきましたが、一日の哺乳量は粉ミルク缶に記載のある月齢ごとの目安量とほぼ一緒です。
2つ目に、息子は1回のお昼寝が短めなので、授乳間隔が4時間あると間に2回昼寝を挟むのがデフォルトになってしまいます。このため、3時間ごと授乳の方が睡眠のサイクルと合っていると感じています。
日中は活動時間を目安に昼寝ルーティンをしてベッドイン
日中のお昼寝は、月齢ごとの活動時間を目安にお昼寝ルーティンをしてからベッドインの流れにしています。
お昼寝ルーティンはとても簡単で、普段息子が遊んでいるリビングで「Twinkle twinkle little star」の絵本を歌い聞かせてから寝室のベビーベッドに連れていき、ベッドに置いているスリーピングバッグを着せ、声かけをしてホワイトノイズを流し消灯します。ご機嫌なままの時も少し泣いている時もありますが、普段とは違うギャン泣きだなと感じない限り、私はさっと退室。生後1か月頃から続けています。
お昼寝ルーティン
↓息子の寝室へ
活動時間というのは起床してからご機嫌に起きていられる時間、つまり次の睡眠までの時間を指します。
統計的な月齢ごとの活動時間は検索するといろんなサイトで解説があるため、私もそれを参考にしつつ息子の様子に合わせて調整してきました。結果、生後4か月まではこんな感じでした。
月齢 | 活動時間 | 1回のお昼寝時間(ベッド寝の場合) | 1日のお昼寝回数 |
0か月 | × | 1-3時間 | × |
1か月 | 1時間 | 15分-2時間 | 4-6回 |
2か月~3か月(寝返り前) | 1時間15分 | 5分-1時間半 | 4-5回 |
3か月~(寝返り後) | 1時間30分 | 40分-2時間半 | 4回 |
※「1日のお昼寝回数」について、ベッドから出ずに再入眠した場合はまとめて1回とカウントしています
また、私はどの月齢の時も寝れないからずっと抱っこし続ける、ということはしていませんでした。自分も眠くてずっと泣き声を聞いているのは辛く一緒に寝てしまいたい場合や、泣きが強く聞き続けるのがしんどい時だけはラッコ抱きで寝かせていましたが、それ以外はぐずぐずしていても泣きの練習だと思って見守ることが多かったです。
(私的に必勝の)ラッコ抱き
おくるみをマット代わりに自分のおなかの上に敷いて、その上に息子を縦抱きにする。背中に授乳クッションや毛布を入れてソファにもたれかかり、おしりポンポンか小刻みの立て揺らしで入眠させてから、おくるみごとソファに着地します。この場合うつ伏せ状態なので、寝ている間は横で見守って寝息を確認していました。入眠するまでの長くて20分くらいが勝負どころ(早い時は2.3分)で、入眠した後は長く寝てくれることが多かったです。新生児期は最終奥義として週に3-4回発動していましたが、徐々に回数が減って3か月頃にはほぼ発動しなくなりました。
育児は毎日続くものなので、自分が笑顔で続けられるやり方が一番良い方法だと信じるしかないと思っています。
生後0か月
産前から睡眠に関する本は何冊か読んでいたので、退院した日から活動時間を意識して寝床に置いてみていましたが、0か月の間は活動時間通りに寝かせるのは私には難しかったです。統計的な活動時間よりも前に息子がギャン泣きしていたり、落ち着いていても寝床に置いてから1時間以上泣くこともなく起きていることも多く、毎回活動時間を意識すると疲れてしまったので、気が向いた時だけ意識する程度にしました。
ただ、この頃は一度しっかり入眠すると2-3時間は寝てくれることが多かったです。日中は平均して2回ほどまとめて寝てくれて、あとの時間は泣くのと無表情とウトウトを行ったり来たりしていました。
今思えばこの頃は、まだ笑顔も反応もあまりない時期。なので、起きている間は無表情もしくは泣いているという状況で、「ご機嫌に遊ぶ」「こちらの動きに反応してくれる」ということが基本ないため一番しんどかった気がします。
生後1か月
生後1か月頃から、活動時間を参考に入眠ができる回数が少しずつ増えてきました。1日に1-2回から徐々に成功率が上がっていき、ベッドインから入眠までの時間も短くなっていきました。
また、それまでは昼夜のリズムをつけるため、お昼寝はリビングや東向きの遮光なしの部屋で寝ていましたが、少し余裕が出てきた1か月半頃から寝室を消灯してのお昼寝に変更。息子は退院した時から夜間はよく寝て昼は寝づらく、昼夜の区別はある程度ついているかなと思ってはいましたが、お昼寝を暗くしても昼夜のリズムに特に影響はありませんでした。
一方、一回のお昼寝の長さはまちまちに。2-3時間寝れるときもありましたが、特にベビーベッドで入眠した時は15分ほどで目が覚めてしまうことも多くありました。トントンしたり一度抱き上げて落ち着かせてあげると再入眠できることもありましたが、どうしても難しくてぐずぐずが収まらない時も。そんな時は、前述の奥義ラッコ抱き発動、もしくは抱っこ紐で30分ほど、お買い物やお散歩に出ていました。
同時に、1か月頃からこちらを見つめてくれる頻度が増え、追視をするように。1か月半には、プーメリーを見つめて30分以上ひとりでご機嫌に過ごせるようになりました。プーメリーを見つめて笑顔で遊んでくれるようになったあたりから、日中息子と過ごすのが一気に楽しく、かつ楽になったのをよく覚えています。
落ち着いた気持ちで心の底から「息子がかわいい!」と感じるようになりました。
生後2か月~3か月半(寝返り前)
生後2か月の息子は、徐々に活動時間通りにスムーズに入眠ができるようになっていました。夕寝は上手くいかないことが多かったのですが、それ以外はベッドに置いてから10分以内で就寝してくれることがほとんど。
ただ、この頃はお昼寝の短さが気になっていて、入眠できてもだいたい5分~30分と短時間で起床。寝足りないようで起きてもぐずってしまうので、頻回にトントンしたり一度抱き上げたりして再入眠を促すのが大変でした。入眠はできるけど満足するまで寝続けていられない、という状況です。
一日中家にいて何度も寝かしつけるだけだと気が滅入ってしまうことも多く、産後の身体の不調もほぼ回復したタイミングだったため、ベビーカーで最寄りの商業施設や公園など少し長めのお出かけを増やして適度に息抜きをしながら過ごすよう心がけていました。
3か月になるにつれて15分の短すぎるお昼寝はなくなっていき、短くても30分程度は寝て、泣かずに起きてくることも増えましたが、やはりお昼寝は短めのまま。1時間続けて寝れることはほぼなしでした。
慣れもあり、息子はお昼寝が短いタイプの子だから仕方ないことなのかなと考えていました。
生後3か月半~(寝返り後)
そして生後3か月半になる直前、息子が初の寝返りをしました。
ここからは仰向けで寝かせても、気づけば横向きやうつぶせで寝るように。最初は窒息などを心配していたのですが、元々タミータイムが大好きだった息子は顔を左右に振って姿勢を変えたり寝返り返りすることもできていたので、本人に任せて様子を見るようにしました。
結果的にこれによって、突然1回のお昼寝が40分~2時間に伸びました。
仰向けで寝始めて途中で目が覚めても、そこから横向きやうつ伏せに自分で姿勢を変えて、再入眠。満足するまで寝られているからか起きた後もご機嫌で、1か月半程度続いていた短いお昼寝の悩みから解放されました。
寝返りをすると眠りづらくなるのかなと思っていましたが、息子の場合は自分の好きな体勢で寝られることが安眠につながったようです。
夜寝る時間は固定し、決まった時間から就寝ルーティンをしてベッドイン
息子の就寝後に大人の自由時間をしっかり確保することが夫婦円満にも繋がっているため、就寝時間はなるべく揃えて過ごすように調整しています。
生後0か月で沐浴をしていた頃は、19時半頃に沐浴をして20時頃就寝。沐浴を卒業してからは、18時頃から就寝前ルーティンをはじめて19時すぎに就寝、がざっくりした流れです。下に、生後1か月から離乳食開始までの就寝ルーティンを残しておきます。どなたかの参考になれば幸いです。
就寝ルーティン(生後1か月~離乳食開始まで)
18:00 (1回分の半量)
18:30
↓常夜灯にした息子の寝室へ
18:45 保湿&着替え
18:55 (1回分の半量)
19:10
19:12
19:13
19:14
19:15
ちなみに就寝前の授乳についてですが、生後1か月半頃に授乳中に寝落ちをしてしまいミルクが飲み切れないことが続いたことがありました。これがあってからはお風呂前に半分くらいミルクを飲んで残りをお風呂後に飲む、というルーティンに変更したところ、息子の場合は夕方に必要以上にぐずることもなく落ち着いて就寝ルーティンに入れるようになりました。
授乳後30分は吐き戻しなどの原因にもなるためお風呂をおすすめしないという育児本の記載を見たのですが、息子の場合は特に不調を感じなかったのでこのルーティンで安定しています。
後編:息子の寝室環境を整える
お読みいただきありがとうございました。
後編の息子の寝室環境についても、よろしければご覧ください。

【月齢毎】データで育児ログ
この記事では離乳食をはじめるまでの低月齢時の睡眠について、基本的な考え方を書いてきましたが、各月齢のより詳細なスケジュールや実際のデータはこちらにまとめています。



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